理容師を育てるオバチャン💈いっちゃんブログ

夫婦経営の散髪屋から脱却し、理容師育成に取り組む いっちゃんのブログ

もうやってるよ

 ある島に、腕の良い釣り師がいた。

 

朝になると、自分の家族が食べる分だけ魚を釣り、

昼からは家族とゆっくり過ごし、

夜は友達とお酒を飲んで、歌を歌って、

ときどきバーベキューをして楽しむ。

そんな毎日を幸せに暮らしていた。

 

ある日、島に外国から投資家がやって来た。

そして釣り師にこうアドバイスした。

 

「そんなに釣りの腕がいいなら、誰かにその技術を教えるべきだよ。」

 

釣り師が「なんで?」と聞くと、投資家はこう答えた。

 

「その素晴らしい技術をたくさんの人に教えたら、みんなが魚をたくさん釣れるようになる。そうすれば会社ができて、工場ができて、加工して販売すれば大きなお金が動く。

たくさん儲けて、やがては働かなくても暮らしていけるようになる。朝は好きな釣りをして、昼からは家族と過ごし、夜は友達と焚き火を囲んで歌を歌って、楽しく暮らせるようになるよ。」

 

すると釣り師はこう言った。

「それなら、もう今やってるよ。」

 

 

 

この話はよく紹介されている寓話のひとつで、

「働きすぎず、家族や仲間との時間を大切にしよう」

というメッセージが込められている。

 

けれど、ワタクシいっちゃんは、ずっとこの話に少し違和感を感じていた。

最近、その理由がわかってきた。

 

たしかに釣り師自身は幸せだ。

けれど、もしその人が自分の技術を他の人に教えていたら――

その人のまわりの誰かも、家族も、きっともっと幸せになれたんじゃないか。

 

誰かに技術を伝えることで、

その人が魚を釣れるようになり、家族の食卓が豊かになる。

もっとたくさんの魚を、多くの人に届けられたら、

もっと多くの人を喜ばせることができる。

 

「自分が幸せならそれでいい」という考え方には、

他の人の幸せを自分の喜びにするチャンスを、放棄してしまっているような気がする。

 

 

 

これは釣り師の話だけれど、

理容師にもまったく同じことが言える。

 

ワタクシいっちゃんの夫・狐嶋師匠も、

お客さんから「マスターが死んだら俺の散髪どうしたらええねん。俺より先に死なんといてや」なんて言ってもらえるような、頼りにされる存在だった。

 

けれど、師匠も病気になったり、やがて命が尽きる日がくる。

そのとき、もし技術を誰にも伝えていなければ、

その素晴らしい技術も一緒に世の中から消えてしまう。

 

それは、あかん。

そう思って、師匠は若いスタッフに技術を教え、

大切なお客さんをそのスタッフに託していくことを、元気なうちから始めていた。

 

本当なら、自分を指名してくれていたお客さんを他のスタッフに任せるのは、寂しいことかもしれない。

けれど今は、若いスタッフがお客さんの髪をカットしたり、パーマをかけたりしながら、楽しそうに会話している姿を見ると、

「よかったなあ」って思う。

 

その関係性を、私は**「真の指名客」**と呼んでいる。

 

 

 

けれど、若いスタッフもいずれは年を重ねる。

だからこそ、そのスタッフがまた次の世代に、

技術と“この考え方”を伝えていくことが大切になる。

 

そうやって、バトンのように思いをつなぎ、

技術が継承されていくこと。

 

それが、「インフィニィト(=無限)」という名前に込めた想いでもある。

 

1195日目。

 

Instagramリールで毎晩19時に投稿しているので観て下さい。

理容師を育てるオバチャン💈コジマ@神戸

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